「子どもから感じ取る力」
一緒に30分程度勉強してみると
その子の様々な特性が伝わってきます。
ばらばらのことでもどんどん記憶するのが得意な子
納得しないと一歩も前に進もうとしなくなる子・・・
学習上の特性はもちろんのこと、性格的なものも含めて
様々なタイプの個性を短時間で感じ取ることが自分の仕事だと考えています。
今の時代は一人ひとりの子どもとそんな風に向かい合える大人が
少なくなってきているのではないかと感じることがしばしばあります。
「集中力がなくって。。。」
「本を読むのが嫌いで。。。」
「文章題が苦手で。。。」
本当でしょうか?
落ち着いて向かい合える環境さえ整っていれば、
そんな風にご相談をいただいた子どもたちの学ぶ姿勢や
不得意が、驚くほど変化することに毎日出会っている身としては
にわかに信じがたいところがあるのです。
もしかすると教える側と教えられる側の信頼関係の問題なのかもしれません。
「感じ取る力」に自信があれば、信頼関係を築くのに困ることはほとんどないはずです。
私が子どものころには信頼に値する先生がまだいらっしゃったような気がします。
今はなかなか巡り合えないと嘆かれていらっしゃる保護者の方の言葉が印象に残っています。
子どもをよく見て、信頼関係を大切にしながら、共に学ぶ。
人間の歴史上無限に繰り返されてきた営みが
今更ながら大切にしていかねばならないと考えています。