夏の特別講座「読解力BU(ブラッシュアップ)」について
このところ「読解力」に関するご質問や体験授業のお申し込みを多数いただいています。
たしかに「『読解力』が大事とわかってはいても、その力を上げるためには何をするべきかが
よくわからない」というのは保護者の方々の悩みかもしれません。
「本を読みなさい」「読書の習慣が大切です」というあたりが、一般的なアドバイスでしょうか。
本を読む習慣というのは試験の成績などとは関係なく、人の一生を支える宝物ですから、
これらのアドバイスはとても大切なことを言っています。
しかし、「読解力」が弱いと言われている、その子どもに「本を読め」では、問題の解決にはならないでしょう。
歩楽來にご相談に来ている保護者の皆さんは異口同音にこのことを言われるのも当然でしょう。
まず、「読む」とはどういう行為なのかを子どもに自覚させることから始めねばなりません。
「読む」作業のポイントがわかると、今まで本を読んでもつまらなくて続かなかったという子どもでも
本を読むことの本当の愉しみに気づくことができます。
そうなればしめたもの。放っておいても自ら読書をするようになりますから、
「読解力」はどんどん伸びます。
ただし、好きな本を読んでいるだけでは伸びない種類の「読解力」もあります。
このタイプの読解を私は「骨にする読解」と呼んでいます。
主に数学的な思考力との絡みで読み取る作業です。
このトレーニングを早い時期から行うことは、数学(算数)を中心としたすべての教科の学習に
大きなプラスの効果があります。
保護者の皆様にその仕組みをご説明すると、
すでに直観的にその学習メカニズムについて理解している方が多く、
「今まで、当然のことに何故気づかなかったんだろう」というご感想をいただくことがほとんどです。
多くの方がわかっていらっしゃるはずなのに、
有効な学習ができていない、この「読解力」をテーマにした講座を
この夏、開設することにしました。